データエンジニアリング、建設ITソリューション事業を営む株式会社アーリーリフレクション(本社:東京都千代田区、代表取締役:田中 喜之、以下「アーリーリフレクション」)は、ファシリティマネジメントのDXを推進する施設管理者向けBIMCIM対応のインフラ施設データマネジメントクラウドシステム「BIMSTOK」を発表しました。
●BIMSTOKとは
BIMSTOKは、施設管理者向けのインフラ施設の維持管理情報のクラウドシステムです。①BIM/CIM(3Dと属性情報)の表示に加え、関連する維持管理情報の同時確認が可能な管理者向けBIM/CIMViewer、②一元管理、情報連携による維持管理情報への簡単アクセス、③時系列、図式化などわかりやすい点検情報の可視化により、ファシリティマネジメントのDXを実現します。
●サービス開発の背景
公共、インフラ施設の維持管理(ストックマネジメント)情報は蓄積されており、ライフサイクルコスト削減に向け、その情報活用が望まれています。3Dデータと属性情報によるBIM/CIM(Building Information Modeling、Construction Information Modeling)の活用は今後一層進んでいきます。
しかしながら現在、(1)施設管理者が維持管理情報を活用しやすいBIM/CIM Viewerが無いこと、(2)蓄積された維持管理情報が一元化されず、その利用に手間がかかること、(3)点検情報のわかりやすい可視化が必ずしもなされていないことなどから、BIM/CIMと維持管理情報の効率的な活用が課題となっています。
アーリーリフレクションは、施設管理者やステークホルダーが、効率的にインフラ施設の維持管理情報を利用し意志決定を容易にするためのBIM/CIM Viewerを備え、データ連携とデータの可視化をそなえたクラウドシステム「BIMSTOK」の開発を進めています。
●BIMSTOK製品特徴
①施設管理者向けBIM/CIM Viewer
BIM/CIMと維持管理情報をひもづけて点検結果を可視化、関連情報へのアクセスや構造を直観的に把握が可能な施設管理者向けBIM/CIM Viewer機能を備えます。
・施設管理者にとって必要十分なBIM/CIMモデル表示
・BIM/CIMモデル上に点検結果等を可視化
・BIM/CIMモデルから、業務に必要な関連情報の表示や簡単なアクセス
②維持管理情報の集約と簡単アクセス
施設管理情報のドキュメントファイルは多岐にわたり、管理情報が各設備のデータベースに分かれて保管されているため、それぞれの情報アクセスに時間がかかります。BIMSTOKはアーリーリフレクションのデータエンジニアリング技術を活用することで必要な情報を集約しアクセスの一元化を実現し、情報探索コストを大幅に削減します。
・各種フォーマットの報告書のファイルインポート
・データベース連携
・その他必要形式でのインポート、エクスポート
③点検情報可視化(時系列、複数表示等)による意思決定支援
BIMSTOKでは、施設点検情報を可視化し意志決定を支援します。日常点検情報や劣化画像の時系列表示、複数のインフラ施設の比較など業務の意思決定をシステムが支援します。
またアーリーリフレクションで得意とするデータサイエンス、数理最適化などの「AI」による劣化予測等の意志決定支援機能の追加も予定しています。
・日常点検情報の時系列表示
・劣化部の時系列表示
・複数施設の評価情報の比較
●活用シーン
点検情報の可視化による維持管理の支援
BIM/CIM上に点検情報を紐づけることで、点検計画を立てる際の周囲環境や地形と構造物との関係性、複雑な構造物の把握を容易にします。
そして点検結果、評価結果を部材や空間位置の時間情報とともに整理することで、修繕の優先度や劣化の状況の把握を容易にし、補修計画の考案に役立てることができます。
施設管理担当者引継ぎの円滑化
BIMSTOKに情報を一元管理することで、施設情報を容易に把握することができます。例えば膨大な管理情報の引き継ぎを容易にします。
業務発注時の資料探索の効率化
業務発注時に点検や補修計画に必要な過去の資料やデータが、BIM/CIM上から簡単にアクセスすることができ、関係者間の資料検索を効率化します。
BIM/CIMモデルによる施設の可視化
複数の図面から対象施設の構造や周辺状況、設備配置、埋設物等を確認するケースでは、BIMSTOK上で施設を3次元表示することで構造や周辺状況を即座に把握できるとともに、進入経路の確認や作業スペースの確認等で、関係各者との共通理解を容易にします。
●BIMSTOK追加予定機能
追加で下記機能の開発も予定しています。
3次元点群データ表示
BIM/CIMと併用して3次元点群データの表示機能を展開予定です。点群空間位置情報と維持管理情報をひもづけて施設情報を可視化し、関連情報への容易なアクセスや構造の直観的な把握を可能にします。
劣化予測
アーリーリフレクションのデータ分析技術を用いて、点検結果および部材情報から、施設劣化予測AI機能を拡張予定です。最適な修繕計画の策定に役立ち、ライフサイクルコスト削減につながります。
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担当者:建設ITソリューション事業部 水野
連絡先:icon@earlyref.com
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